HPに実装された8種の構造化データが、AIに読まれて引用されていく流れを表したイラスト

この記事の結論

AI検索(ChatGPT・Claude・Perplexityなど)に引用されるHPは、機械可読な情報「構造化データ」をどれだけ持たせているかで勝負が決まります。土俵に立つのに必要と言われる3種を超えて、僕は自社HPに8種を実装しました。この記事では8種の全リストと、AIツールに投げるだけで同じ実装ができる指示文まで公開します。

あなたのHP、AIの回答に出てきますか

こんな検索を、あなた自身が最近やってみたことはありませんか。

「奈良県で相談できる◯◯の専門家」
「ひとり起業家にAI導入を教えてくれる会社」

これをGoogleの検索窓ではなく、ChatGPTやPerplexityに聞く人が明らかに増えてきています。僕自身、日常の情報収集の半分以上はAIに聞くようになりました。

そしてこの場面で、「あなたのHPが候補に入る」か「入らない」かの分かれ道になっているのが、構造化データです。

構造化データとは、HPの内容をAIやGoogleに機械可読な形で伝えるための仕組みです。JSON-LDというコードをHPに1ブロック置くだけで、AIから見て「この会社は何屋か」「誰が発信しているか」「どんな質問に答えられるか」が明確になります。

あるかないかで、AIから「専門家がいる場所」として認識されるかが変わります。ここは、今から手をつける人にとって一番リターンの大きい打ち手のひとつです。

「土俵に立つ」に必要な構造化データ3種

構造化データにはたくさんの種類があります。schema.orgという国際規格で数百種類が定義されていて、正直、全部覚える必要はありません。

AI検索に対して「まず土俵に立つ」ために必須と言われているのは、次の3種です。

  1. Organization:自分は何屋か(会社・組織の基本情報)
  2. Person:誰が発信しているか(代表者・執筆者)
  3. FAQPage:どんな質問に答えているか

この3種を実装するだけで、AIから見て「専門家がいる会社なんだな」と認識される最低ラインは満たせます。

ここで満足するかどうかで、その先の勝負が決まります。

僕が自社HPに入れている8種を全公開します

僕が自社HP web-culture-service.com に入れているのは、次の8種です。

HPに実装している8種の構造化データ一覧 中央に自社HPを置き、周囲に配置した8種の構造化データ(Organization、Person、FAQPage、WebSite、BreadcrumbList、Service、Offer、BlogPosting)がAI検索へ機械可読な情報として届く関係を示した図。 自社HP web-culture-service.com 1. Organization 何屋か 2. Person 誰が発信か 3. FAQPage Q&A 4. WebSite サイト全体 5. BreadcrumbList 階層構造 6. Service 提供サービス 7. Offer 料金プラン 8. BlogPosting 記事情報
図: 自社HPに配置している8種の構造化データと、それぞれがAIへ届ける情報

1. Organization(ProfessionalService)

会社の基本情報。実は ProfessionalService という Organization の下位分類を使っていて、AIから見て「一般的な組織」ではなく「専門サービス業」だと正確に伝わります。schema.orgは階層構造になっていて、下位分類を選ぶほど解像度が上がります。

2. Person

CEO加藤理人のプロフィール。出身地(奈良県)、卒業大学(関西大学)、SNSアカウント(Facebook、X、note)まで機械可読にしています。「奈良県のAI専門家」と聞かれたときに、AIが本人を特定できるかどうかは、ここの厚みで決まります。

3. FAQPage

よくある質問と回答を、QuestionとAnswerのペアで構造化。AIが「この質問への答えを持っている情報源だ」と判断する材料になります。この記事の下にあるFAQも同じ仕組みで書いています。

4. WebSite

サイト全体の基本情報。名前、言語、発行元を明示します。「このHPの主体は誰なのか」がぶれずに伝わります。

5. BreadcrumbList

ページの階層構造。「ホーム › コラム › この記事」の道筋をAIに教えます。AIから見て「このページはサイト内のどこに位置づけられているか」がクリアになります。

6. Service

提供サービス。うちで言えば、AI導入支援・Webマーケティング支援・Meta広告運用代行の3事業。それぞれのページに個別のServiceを配置しています。

7. Offer

料金プラン。うちのMeta広告運用代行のページでは、「初月48,000円 / 2ヶ月目以降 月38,000円(税抜)」という料金までOfferとして機械可読にしています。「Meta広告を安く始められる会社」と聞かれたときに、金額まで含めてAIが認識できる状態です。

8. BlogPosting

個別コラム記事の構造化。公開日、更新日、著者、カテゴリまで含めます。この記事にもBlogPostingを入れていて、著者は上のPersonにひもづいています。「加藤理人の書いた記事」がAIから見て1つの塊として認識されます。

補助的に、PostalAddress(住所)、Place(場所)、CollegeOrUniversity(卒業校)などのサブタイプも入れ子で入れています。実質的には10種類以上ありますが、主軸となる大きなブロックは上の8種です。

3種と8種で、AIから見える情報量はここまで変わる

3種だけの場合と、8種入れた場合。AI検索から見た「あなたの会社」の解像度がまったく違います。

3種だけの場合、AIが読める情報はこのくらいです。

「Web Culture Serviceという会社がある。CEOは加藤理人。よくある質問と回答のリストがある。」

8種を入れると、こう変わります。

「Web Culture Serviceは奈良県葛城市にある専門サービス業。CEO加藤理人は関西大学卒で奈良県出身、Facebook・X・noteで発信中、Meta公認代理店として認定されている。提供サービスは3つあって、Meta広告運用代行は初月48,000円から利用できる。ブログでは○○について発信していて、この記事は○月○日に公開された。」

情報量が全然違います。AIに「奈良県でMeta広告を安く始められる会社を教えて」と聞かれたときに、料金まで機械可読になっているHPと、そうでないHPで、どちらが候補に上がるかは明らかです。

ここで大事なのは、「同じHPの内容」でも、構造化データを厚くするだけでAIから見た情報量が跳ね上がるということです。本文を書き直す必要はありません。既にある情報を、AIが読める形で並べ直すだけです。

あなたのAIに、そのまま投げていい指示文

「うちも同じことをしたい」と思ったひとり起業家に朗報です。構造化データの実装は、そんなに難しくありません。

Claude CodeやChatGPT、Cursorなど、AIツールでHP更新をしている人なら、以下の指示文をそのまま投げるだけで、8種の構造化データが入ったHTMLを作ってもらえます。

コピーして、AIに貼り付けてください。

うちのホームページに、以下の8種類の構造化データを
JSON-LD形式で実装してください。

【実装する8種類】
1. Organization または ProfessionalService(会社の基本情報)
2. Person(代表者のプロフィール)
3. FAQPage(よくある質問ページ)
4. WebSite(サイト全体の基本情報)
5. BreadcrumbList(各ページの階層構造)
6. Service(提供サービス。複数あればそれぞれ)
7. Offer(料金プラン。金額まで含める)
8. BlogPosting(ブログ・コラム記事の個別ページ)

【要件】
- schema.orgの規格に準拠すること
- 各ページの<head>内に
  <script type="application/ld+json">として配置
- @idと@graphを使って各ブロックを相互にひもづける
- 会社情報・サービス情報・料金は下記の内容を使ってください
- BlogPostingは各記事ページに配置し、
  公開日・更新日・著者・カテゴリを含める
- 補助的にPlace、PostalAddressも
  適切に入れ子で入れてください

【会社情報】
・会社名:
・住所(郵便番号・都道府県・市区町村・番地):
・電話番号:
・メールアドレス:
・ウェブサイトURL:
・設立日:
・事業内容(一言で):
・代表者名:
・代表者の出身地:
・代表者のSNS:(URLを列挙)

【サービス情報】
・サービスA:(名前、内容、料金)
・サービスB:(名前、内容、料金)
・サービスC:(名前、内容、料金)

【よくある質問】
Q1. (質問文)
A1. (回答文)
Q2. (質問文)
A2. (回答文)
(必要なだけ列挙)

この指示文と、あなたの会社情報を貼り付けるだけで、AIは的確に8種のJSON-LDを生成してくれます。

一度作った構造化データは、コピペで各ページに配置するだけです。1日あれば全体を整備できます。ちなみに僕は自社HPで、この作業をClaude Codeで全部やりました。ゼロから書き起こしたのではなく、AIに指示して作ってもらった実物が、今公開されている8種です。

土俵に立つ、で終わらせない

「AI検索の時代になった」と言われますが、そこで戦うための土俵作りは、まだ多くの会社が手をつけていません。

3種を実装するのが最低ライン。ここは早めに越えてください。

その先、8種のように厚みを持たせるかどうかは、あなたのHPをAIから見て「情報が浅い会社」にするか「情報が深い会社」にするかの分かれ道です。

マーケティング支援の現場で、僕はよくこう話しています。

AIに引用されるHPは、AIに「これは信頼できる情報源だ」と思ってもらえる形で書かれている。それは特別なテクニックではなく、機械可読な情報を丁寧に用意すること。

一度整えれば長くはたらきます。あなたのHPも、AIから見た解像度を上げてみてください。

よくある質問

構造化データは、SEOにも効きますか?

はたらきます。Googleは構造化データを検索結果の理解に使っており、リッチリザルト(FAQ表示や星評価表示など)にも活用します。ただし2026年時点で、より大きくはたらいてくるのはAI検索側です。ChatGPTやPerplexityなどは、構造化データが整ったサイトを引用元として優先します。

全ページに8種を入れる必要がありますか?

いえ、ページごとに関連するものを入れれば大丈夫です。トップページにはOrganizationとWebSite、プロフィールページにはPerson、よくある質問ページにはFAQPage、といった具合に、そのページの役割に合ったものを配置します。共通のBreadcrumbListだけは全下層ページに入れておくのがおすすめです。

WordPressのサイトでも実装できますか?

できます。プラグインを使う方法と、テーマに直接JSON-LDを埋め込む方法があります。プラグインは楽ですが、細かい制御は自分で書いたほうがAIから見て正確に伝わります。AIツールに「WordPressで構造化データを実装したい」と伝えれば、あなたのテーマに合った方法を提案してくれます。

Web Culture Service CEO 加藤理人

加藤理人(かとう みちひと)

Web Culture Service CEO/Meta公認代理店〈Meta Business Partners〉

2011年創業。ひとり起業家と小さな会社のための「AI自動化マーケティング設計」を提唱。AI導入支援・Webマーケティング支援・Meta広告運用代行の3事業を展開し、東海テレビ・Yahoo!ニュースで業界有識者として解説。奈良を拠点に全国オンライン対応。

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