毎月リセットされる売上のグラフと、階段状に積み上がる売上のグラフを対比したイラスト

この記事の結論

売上が安定しないのは、あなたの努力が足りないからではありません。毎月ゼロから集客し直す「単発リセット型」の構造で商売をしているからです。解決策は、翌月も売上が消えない「積み上がるモデル」を事業に組み込むこと。1件月3万円の継続が10件あれば月30万円が残り続けます。この記事では、その考え方と最初の一歩を解説します。

「毎月コンテンツを作り続ける自信がない」という相談

先日、あるクライアントさんからこんな相談をもらいました。

「安定収益を作りたくてサブスクを考えてるんですけど、毎月コンテンツを作り続ける自信がなくて…」

これ、めちゃくちゃよく聞く悩みです。安定収益=サブスク=新しいコンテンツを作り続けないといけない、と思い込んでいる方がすごく多い。

でも僕はその方に、こう聞いたんです。「そもそも、毎月コンテンツを作らなくても安定収益が入る構造って、考えたことありますか?」

たとえば僕の本業のひとつ、Meta広告の運用代行。これはクライアントさんの広告を毎月運用・改善していく仕事です。一度お付き合いが始まれば毎月継続するのが前提で、新しいコンテンツを作り続ける必要も、毎月ゼロから集客し直す必要もありません。継続の理由が「コンテンツ」ではなく「運用と改善」にあるからです。

単発リセット型と積み上げ型。数字で比べる

2つのモデルを数字で比べてみます。

  • 単発リセット型: 今月30万円売れた。来月はまたゼロから集客のスタート。売上は毎月リセットされ、集客が止まった月は売上も止まる
  • 積み上げ型: 1件あたり月3万円でも、継続契約が10件あれば月30万円。しかも翌月もその売上は消えない。月2件ずつ増やせば、単純計算で14ヶ月後には年商1,000万円ペースに届く

売上の金額は同じ30万円でも、翌月の景色がまったく違います。単発型は毎月「今月どうしよう」から始まる。積み上げ型は「今月は上に何を足そう」から始まる。精神的な安定感の差は、数字以上です。

実は僕自身、この構造の力を広告代行より前に体験しています。2011年の創業期、自社開発ソフトウェアの販売で月間1,000本以上の注文をたった2名で回せる販売フローを作りました。あのとき学んだのは、売上を決めるのは頑張りの量ではなく、仕組みの形だということです。これが今の「AI自動化マーケティング設計」の原点になっています。

シンプルだからこそ盲点になる

この話をさっきのクライアントさんにしたら、「え、そんなシンプルな構造でいいんですか?」と驚かれました。

そう、シンプルなんです。でも、シンプルだからこそ盲点になる。多くの人が「もっと複雑で画期的なものを作らないと」と思い込んでいるから、目の前にあるシンプルな構造に気づけないんです。

安定収益に必要なのは、画期的な新商品ではありません。今の事業の中にある「継続する理由」を見つけて、商品の形にすることです。

あなたの事業に「継続の芽」を見つける3つの質問

ひとり起業家でも小さな会社でも、この3つの質問で継続の芽はたいてい見つかります。

1. お客さんは買った後、何に困っていますか?

商品を売って終わりにしているなら、その後工程が継続の芽です。使いこなしのフォロー、メンテナンス、定期的な見直し。買った後の困りごとは、毎月発生します。

2. あなたが毎回やってあげていることは何ですか?

「ついでにやってあげている」無償のサポートはありませんか。それは既にお客さんが価値を感じている継続サービスの原型です。値段をつけて商品にしましょう。

3. 成果が出るまでに時間がかかるものはどれですか?

集客も、体質改善も、教育も、成果には時間がかかります。時間がかかるものは本来、単発ではなく伴走型で提供したほうがお客さんの成果も出ます。成果が出るから、また続く。いい循環です。

なお、「どんな人を集めるか」の設計がズレていると、積み上げ型にしても継続率が上がりません。集客の入口設計はズレたリストを集めていませんか?で解説しています。

よくある質問

サブスクを作れば売上は安定しますか?

サブスク=毎月新しいコンテンツを作り続ける、という形だけがサブスクではありません。継続の理由がコンテンツではなく「運用・改善・伴走」にあるモデルなら、毎月作り続けなくても売上は積み上がります。形より先に、何が継続の理由になるかを設計してください。

単発商品しかないのですが、何から変えればいいですか?

まず既存のお客さんに「買った後も続く関わり」を1つ作ることから始めてください。月次のフォロー、メンテナンス、運用サポートなど、今の商品の後工程に継続の芽はたいてい眠っています。新商品をゼロから作るより早く、確実です。

積み上がるモデルは大きな会社でないと無理ではないですか?

むしろ逆です。ひとり起業家や小さな会社こそ、少ない件数で生活が安定する積み上げ型が向いています。1件月3万円の継続契約が10件あれば月30万円が翌月も残ります。大きな組織より小回りが利く分、始めやすいモデルです。

Web Culture Service CEO 加藤理人

加藤理人(かとう みちひと)

Web Culture Service CEO/Meta公認代理店〈Meta Business Partners〉

2011年創業。ひとり起業家と小さな会社のための「AI自動化マーケティング設計」を提唱。AI導入支援・Webマーケティング支援・Meta広告運用代行の3事業を展開し、東海テレビ・Yahoo!ニュースで業界有識者として解説。奈良を拠点に全国オンライン対応。

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